98年上期 第55回手塚賞・第48回赤塚賞とクラケン |
蔵人健吾先生は、第55回手塚賞佳作と第48回赤塚賞準入選を同時受賞なさいました。 少年ジャンプ98年27号の「手塚・赤塚2大漫画賞大発表!!」の記事でも、 <大記録!! 手塚賞・赤塚賞同時受賞者出る!!> とあり、その赤塚賞受賞作が赤マルジャンプに掲載された時にも、そのことがアピールされていました。 過去の同時受賞者では、小林よしのり氏(第11回手塚賞佳作・第4回赤塚賞佳作)と出口竜正(庵老竜生)氏(第33回手塚賞準入選・第26回赤塚賞佳作 他に第35回手塚賞佳作も)ぐらいでしょうか。(ちゃんと調査したわけではないので、PNが変わった人だとか見落としがあるかもしれませんが) 歴代3人目、11年振りの快挙ということになりますね。 同時受賞ではなく、別々の回に2大賞を受賞した人でしたら、とみさわ千夏氏、佐藤正氏、薮野てんや氏、なつやませいじゅ氏、鈴木陽一氏などがいます。(これも見落としがあるかもしれません) このページは、週刊少年ジャンプ98年27号に掲載された「手塚・赤塚2大漫画賞大発表!!」の記事の、蔵人先生についてのページです。 |
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大記録!! 蔵人健吾氏手塚賞・赤塚賞同時受賞!! |
SCRAP HEART 【ストーリー】 人間の頭に機械の体をもつ男・エイジは人間に戻るためロボのチップを売って大金を稼ぐ毎日を送る。 【講評】 ●非常に個性的。展開の仕方やテーマもよく消化されている。(鳥山先生) ●うまさがある。(赤塚先生) |
世界平和と僕 【ストーリー】 正義のために怪しげな発明をくりかえしている山本博士のもとで助手として働く高橋。今日も発明品の実験台にされてしまうが… 【講評】 ●マンガのバカらしさが良く出ている。発想もよく”面白さ”を知っている。(赤塚先生) ●掛け合いが面白い。(ガモウ先生)
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将来性に期待大!! | 連載を狙え!! レベル高し! |
因みに「SCRAP HEART」の方は35点満点中28点(各審査委員持ち点5点)、「世界平和と僕」の方は35点満点中30点でした。 残念ながら「SCRAP HEART」は現在未発表です。超見たーい!! 「めざせ漫画家!手塚・赤塚賞受賞作品集」(集英社JCD 全20巻 88年から97年にかけて刊行 87年下期から97年上期までの全受賞作を収録)が刊行されてる頃だったら、読むことが出来たのに!! っていうか、ホントだったら「めざせ!漫画家〜」の22巻に収録されるはずなのに! クラケンの受賞があと1年早かったら、もしくはコミックスがあと1年長く刊行されていたら、1冊のコミックスにクラケンの漫画が2本も収録されているものを読むことができたのだなぁと思うと、本当に残念です。 クラケンの連載が始まって短編集でも発売されれば、この受賞作を読むことができるのかしら。 そんな日が早く来ればいいのだけれど。 「SCRAP HEART」のことは、「コミッカーズ」98年10月号の「少年ジャンプ・ストーリー部門新人漫画賞 手塚賞特集」に「第55回手塚賞レポート」が載っていたので、佳作を受賞したこととタイトルだけは知っていましたが、どんな内容かはこのジャンプ98年27号の発表記事を国会図書館で読んで初めて知りました。 <大金を稼ぐ毎日を送る>だなんて、やっぱり金稼ぎ物なんだぁ…! うわぁ!本当!どんな話なのかとても気になります!! シリアスオンリーなのかしら?ギャグは少し入ってるかしら?とか。 手塚賞ってことは31ページかぁ。クラケンのストーリー物を31ページもだなんていいなぁ。 同時受賞の「世界平和と僕」も31ページだから、一気に62ページも投稿しただなんてすごい! 同時受賞を狙ってたんだろうなぁ。 しつこいですけど、「めざせ漫画家!手塚・赤塚賞受賞作品集」が刊行されていたら!!って何度も思っちゃいます。 それに「めざせ漫画家!〜」には、巻末に全審査員の講評が全作品分4ページに渡って載っているんですもの! それも読みたい!! (あと受賞者紹介ページも!) 赤塚賞受賞者なんて4人だから、「世界平和と僕」の講評は半ページも載っちゃうんですよ!そして「SCRAP HEART」は3分の1ページ…。っつーか、そんなこと考えても、仕方ないんですけどね。ああ!あと2巻だったのに!! 赤塚賞準入選の村田雄介って、どこかで聞いたことのある名前だなぁと思ったら、「ホップ☆ステップ賞SELECTION」の17巻で木多先生の一つ前に作品が載っていました。当時は16歳でした。 この回の受賞者で、その後連載を経験したのは東佳伸と増田耕助の2人です。(増田こうすけは月刊少年ジャンプだけど) クラケンも早くその中に!!(でも12週打ち切りとかにはならないで!) そして手塚賞の最終候補作の欄に、”「KaRaKuRi」いたい・すすむ(22)東京”という文字が!! 「いたい・すすむ」って、『泣くようぐいす』で途中まで木多先生のアシスタントをしてらした方ですか?! アシスタントをやめた後に、マガジンの新人漫画賞で2回ぐらい名前を見たことがありますが、ジャンプにも投稿してらしたのかしら?! 2.5cm×3cmの小さなカットなので、いたい・すすむの絵かどうか判断しづらいんですけど、年齢も一緒だし。 クラケンファンの友人は私と同じ木多先生のファンでもあるので、「これって”いたい・すすむ”じゃない?!」って思わず興奮して見せてしまいました。 っていうか私、こんなたった5ページの選考結果の記事で興奮しすぎ。 (2001/1/30) 【追記】 最終候補のいたい・すすむは『泣くようぐいす』元スタッフの板井進でいいようです。 2001年1月に発売された「マガジンフレッシュ」(マガジンの赤マルジャンプのような雑誌)に、いたいすすむ「カラクリ」という作品がありました。その号には、同じく「泣くようぐいす」スタッフ(アブノーマルズ)の松田望氏も、原作・中村好夫で「耳だけ鋼鉄刑事」を発表していました。 どうでもいいですが、「カラクリ」と聞くと岸本斉史(「NARUTO」の人)を想像してしまいますよね。 (2001/6/14) |